おうちでコーヒーを挽くとき、豆の粉の粗さに注目したことがありますか?
実はコーヒー豆の粗さは、コーヒーの味に直結しているんです!
今回は、そのコーヒー豆の挽き方や味の違いについてご紹介します。
そもそもコーヒー豆を”挽く”とは
まずコーヒーを飲むためには、香りや味などコーヒー豆の成分を抽出しなければなりません。
焙煎したコーヒー豆をそのままお湯などにつけておくだけでもゆっくりと抽出できますが、抽出が不十分だったりともっと効率よく飲めるようにしたい。
そんな問題を解決するために、コーヒー豆を粉状に挽いて、美味しく抽出できるようにします。
コーヒーを飲むための最終段階の工程なので、この挽き方でコーヒー全体の味が決まると言っても過言ではないでしょう。
この挽き方は、抽出方法によっても変わりますし、買ったお店によってオススメが違ったりするので、今回は基本的な部分をご紹介します。
挽いた時からコーヒー豆の劣化はすすむ!?
「買うときにお店で挽いてもらった方が楽じゃないの?」
たしかに、豆で購入しておうちで粉にするというのは手間がかかりますよね。
しかし、以前の記事でもお話ししましたが、コーヒー豆というのは時間と共に劣化していきます。
コーヒー豆の劣化の原因の中でも、空気に触れることで酸敗が進み酸味が増したり、風味が薄れたりしていきます。
コーヒー豆を粉にすることで、表面積が増え、豆の時に比べて劣化のスピードは早くなってしまいます。
そのため、美味しくコーヒーを楽しむためにお店では豆の状態で購入し、飲む直前に粉に挽いて飲んだ方がいいのです。
コーヒー豆の挽き方解説
コーヒーを抽出方法によって挽き方を変えるとご紹介しましたが、具体的にはコーヒー豆の粗さ、挽き目というものを調整します。
この引き目には、大きく分けて5種類あると言われています。
挽き方 | 質感 | 抽出方法 | 味 |
極細挽き | パウダー状 | エスプレッソ トルコ式コーヒー | 苦味がとても強い |
細挽き | グラニュー糖くらい | エスプレッソ 水出し | 苦味とコクが強い |
中細挽き | 中挽きと細挽きの間 | ペーパードリップ 市販コーヒーメーカー | 苦味酸味のバランスが良い |
中挽き | ザラメ糖とグラニュー糖の間 | サイフォン ネルドリップ | 酸味がありスッキリ |
粗挽き | ザラメ糖くらい | パーコレーター フレンチプレス | 酸味が強く苦味が少ない |
上の表を見ると、挽き目が細かければ苦味などが際立ち、コクが強くなり、逆に挽き目が大きくなると、酸味が増し、苦味が少ないスッキリとしたコーヒーになっていきます。
おうちで飲むときに、どの挽き目にすればいいか参考にしてください。
それぞれの挽き方による味の違い
では、挽き目ごとの特徴をみていきましょう。
極細挽き
挽き目の中で一番細かくする挽き方です。
粒が細かく、苦味や渋みが強く出るので、抽出時間の短いエスプレッソで用いられます。
また、トルコ式コーヒーと呼ばれる抽出方法にも向いています。
苦味が多い濃厚なコーヒーがお好みの方におすすめの挽き方です。
細挽き
細挽きは、グラニュー糖ほどの粒の大きさです。極細挽きほどではありませんが、こちらもコーヒーの濃厚な苦味や濃くが味わえる挽き目になります。
エスプレッソもこの挽き目で楽しめます。また、最近注目を集めている水出しコーヒーも、細挽きで淹れることができます。
市販のレギュラーコーヒーに物足りなさを感じるかたにオススメの挽き方です。
中細挽き
サイズはグラニュー糖程度で、ペーパードリップや市販のコーヒーメーカーで淹れる時の最適な挽き目です。一番ベーシックな挽き方で、市販で売られているコーヒーの粉もこの挽き目のものが多いです。
これからおうちでのコーヒーを楽しみたい方は、まずこの引き目でペーパードリップのコーヒーで飲んでみてからさらに濃厚の方がいいか、もっとスッキリがいいか決めていくのが良いでしょう。
中挽き
じっくり抽出するネルドリップやサイフォンなどでよく使われる挽き方です。
時間をかけて抽出するため、細かいと渋み苦味が出過ぎてしまうため、このくらいの粒の大きさで調節しています。
抽出の時の香りが一番広がる挽き方で、おうちでのんびりしたいときにピッタリです。
また、当サイトのCanoa coffeeのコーヒー豆もこの挽き目をオススメしています。
粗挽き
ザラメ糖くらいの大きさで、苦味が抑えられスッキリとした後味になります。
粉とお湯の接触時間が長くて金属フィルターなど目が粗いフィルターを使う時に、ぜひ粗挽きで淹れてみてください。
アウトドアで人気が出ているパーコレーターで淹れる際にオススメの挽き方です。
初心者にオススメの挽き方
初心者の方には、ペーパードリップで淹れる中細挽きがオススメです。
たくさんある淹れ方、挽き方の中でも中間的な味となっていて、自分の好みを知るのにも向いていると言えます。
また、市販のコーヒーメーカーなどで淹れる際にちょうどいい挽き目もこの挽き方です。
コーヒーミル
コーヒーミルとは、コーヒー豆を粉にするアイテムです。
電動、手動などや、刃の違いなどさまざまな種類が存在します。
はじめは手動のコーヒーミルをオススメします。
おうちで楽しむ程度の量でしたら、電動じゃなくても十分間に合いますし、安価なものも多いので手軽に始められます。
また、手動のコーヒーミルのメリットとして、電動モーターの熱によるコーヒー豆の劣化を抑えられる、というメリットがあります。
まとめ
今回は、挽き方の種類と、それぞれの味などの違いについてご紹介しました。
挽き目が細かくなれば、濃厚になり、大きくなれば後味スッキリなコーヒーになっていきます。
ぜひ、おうちでのコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。